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脚本

 

現在下記のシナリオを製作中です。

●タイトル 「エキドナの杯」(仮)

 

●ログライン

幼いころ両親を亡くした孤独な中学生マサキ。とある喫茶店で妖精ダキニと出会い、霊力を覚醒させる。一方、世界を闇に包もうとする闇の精霊ヒドラは闇の支配者エキドナの復活を企んでいた。マサキとダキニはヒドラに対抗すべく、霊山に修行の旅にでる。果たしてマサキはヒドラを止めることはできるのか?

 

●ストーリー

とある町の中学生マサキは幼いころに両親をなくし、支援施設から学校に通っている。

ある日密かに思いを寄せる真釜ユリをとある喫茶店に呼び出す。店に来たユリだったが同級生のエリスからメールで呼び出されサッサと帰ってしまう。呆然と一人取り残されたマサキはその喫茶店に棲む妖精ダキニに笑われる。霊感の強いマサキはダキニの姿が見えてしまう。ダキニはマサキの霊媒師としての器を見抜き、マサキに霊力の種を植え付ける。

後にマサキの中で育った精霊は白い狐「白狐」だった。

 

一方、メールでユリを公園に呼び出したユリの幼馴染のエリスは、最近人が変わったように冷酷になっていた。クラスの不良たちとつるみ、ユリに10万円持って来いと脅迫していた。拒んだユリをリンチする。

公園の影から謎の男がその一部始終を見ている

 

その後もエリスは執拗にネガティブなメールをユリに送り続ける。限界を超えたユリは遂に橋の下で首をつる。

そこに、前日クラスメートの会話から、休んでいるユリの異変を感じ取り、駆けつけたマサキは懸命にユリをロープからおろし、ユリの携帯から救急車を呼ぶ。病院の待合室、ユリは一命を取り留めたが脳神経の損傷の場所が悪く、意識が戻らないということを医者に聞かされ、マサキは呆然とする。

 

翌日クラスでは全然反省もしていないエリスたちが葬式ごっこを始める。マサキの怒りが頂点に達し、内なる白狐が目を覚ます。普段はひ弱なマサキが人が変わったように暴れだす。目は青白く光を帯びて。あわてて教員たちが押さえに来る。そしてマサキは放課後担任に事情聴取うける。

 

ひとしきり説教された後、ひとり下校するマサキをエリスたちが待ち伏せし公園に連れ出す。またマサキの目が青白く光りだす。橋本と五条を秒殺し、黒滝エイジと対決。マサキは黒滝の金属バットをへし折りボディーブローを一発見舞い、すかさず顔面アッパー一発で吹っ飛ばし気絶させる。残るはエリス一人。エリスに近づき胸ぐらをつかむ。にらみ合う二人。エリスの目も紫色に光りだす。エリスは闇の精霊の種をヒドラに植えられていたのだ。ヒドラは暗黒界の精霊。1300年前に封印された闇の支配者エキドナの復活を目論んでいた。エリスの暗黒霊力はマサキの霊力を上回っていた。エリスはマサキに向かって手をかざす。暗黒霊力によりマサキの想念は闇に飲まれ、力が抜けてゆく。ひざまずき、やがてその場に倒れこむ。倒れこんだマサキにさらにエリスの魔力が及ぶ。ついにマサキの想念が断裂しそうになったその時、ダキニが駆けつける。ぶつぶつ念仏を唱え、パンっと手を叩く。エリスはぽかんとして立ったまま気を失っている。「今のうち逃げるぞ!」ダキニに言われるままマサキは公園を去る。

 

ダキニはマサキにヒドラの存在を語りはじめる。そしてさらに霊力を上げるために、マサキはある霊山での修行に行くことに。はたして闇の支配者エキドナの復活をもくろむヒドラを止めることはできるのか?依然として意識の戻らないユリを助けることができるのか?そしてエリスとの対決は?そしてなぞの男の正体とは?

 

 

●主な登場人物

 

【小津野 雅貴】(おづの まさき)男性 中学2年生

両親を幼いころに亡くし、支援施設から学校に通っている。クラスの中ではどちらかというといじめられっ子。ケータイを持ってないので、何かとクラスの話題にはついていけていない。同級生の真釜ユリに思いを寄せている。妖精ダキニと出会うことにより、自分の持つ霊力を開花させてゆく。

 

【真釜 ユリ】(まかま ゆり)女性 中学2年生

マサキの同級生。才色兼備。同級生のエリスとは幼馴染だが、突然ある時期からいじめられるようになる。

 

【ダキニ】 妖精 

とある喫茶店に寄宿する妖精。見た目は小学生低学年くらいの男子だが年齢は800歳。この世を闇で支配しようとするヒドラに対抗すべく、霊能力を持つ人間を探している。

 

【瀬川エリス】(せがわ えりす)女性 中学2年生

ユリの幼馴染。半年ほど前、両親が離婚してから、人が変わったように冷酷になる。

学校の不良男子を配下に置き、暴力行為や脅迫でユリを自殺に追い込む。ヒドラにより闇の精霊「野狐」の種を埋め込まれている。

 

【ヒドラ】 闇の精霊 黒ずくめで顔は見えない。

暗黒想念の結晶を集め、暗黒世界の女帝エキドナを復活させ、地球上を闇のエネルギーで満たそうと企てている。

 

【謎の男】

ヒドラの手下。エリスと同じように、闇の精霊に支配されている人間。

 

【黒滝英二】 (くろたき えいじ)男性 中学2年生。

野球部を中退しグレだす。エリスの支配下。ガタイがよく目つきが悪い。

 

 

●企画意図

依然として世界では殺し合い・憎しみ合いは絶えることはなく、人々は閉塞感の中で暮らしている。日本でも経済成長は止まり、人は夢を語らなくなり、内向き下向きになってきている。物質的には確実に豊かになり、そしてすべての時間は短縮され、便利になり。毎日楽しく暮らせるはずだった。

 

しかし人々はやがて、毎日食べ物がある喜びや、着る物・住むところがある幸せを忘れてしまった。大自然の恩恵に感謝することを忘れ、支配・管理することにふけっている。それは自分達をもがんじがらめに支配・管理していることと同義だった。人々はいつまでたっても幸せにはなれなかった。

 

そんな人々の心の隙間に、今刻々と忍び寄る闇。

この映画では、そういった闇を、少年少女のなかに投影・具象化し、それと対峙する姿を少年マンガ的な世界観で描く。

そして1300年程前に日本各地で修験道を広めた呪術師「役行者」ゆかりの地・大峰山をロケ地とすることにより、少年の精神修行を映画を通して共有する。

 

●イメージ映像

 

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